コーチ／コーチングとは

コーチングとは、コーチとクライアント（コーチングを受ける人）がセッションと呼ばれる対話（双方向のコミュニケーション）を通じて、クライアント自身が気づいていない、本来存在している「強み」「経験」「才能」「夢」「ビジョン」「信念」「価値観」などをコーチと一緒に明確にしていき、「深い気づき」を原動力に、目標達成や課題解決に必要な行動を自発的に行い成果を上げていくことです。

すなわち誰かによって与えられた答えや成果を手にするのではなく、自らが考え行動することで、「大切な目標を達成する」「課題を乗り越える」「自分自身がもっと成長する」「より豊かになる」といった成果を、最短で創り出すのに最も適したツールなのです。

コーチング理論は、スポーツ分野での選手の能力を高めていくこと・マネジメントでの部下の力を最大限に引き出していくこと・カウンセリング分野での相手の中から引き出していくことが統合されて誕生しています。（コーチングの歴史を参照）

コーチングスキルは、心理学・成功哲学・行動科学・行動心理学などをベースに100以上のスキルとして確立されています。コーチとの対話はクライアントが日常生活では考えたことがないような質問をされることにより、新しい「気づき」が芽生え、行動が自発的に促進されるようになります。

コーチとはクライアントと常に対等な関係を保っている存在です。なんでも言えるパートナーであり、クライアントの目標達成を一緒に創造するサポーターでもあります。

クライアントの目標（ゴール）には実にさまざまなものがあります。目標達成や課題解決・ビジネスやプライベート・自己成長や他者の支援・形あるものや形ないもの・短期的なもの・長期的なものと、数え上げればきりがないほど多種多様です。クライアント自らが目標（ゴール）を定め、「やる」と決断し、行動することにかけがえのない価値があり、それが豊かな人生を送るための唯一の道のりです。

さまざまな目標は現時点の自分の状態よりも常に高い所にあり、達成するには坂道を登り始めるという「行動」が必要不可欠です。この坂道を登るには大きなエネルギーが必要になります。もし一人でこの坂道を登ろうとした場合、どんなルートを通るのか、どんなペースが最適か、今どこまで登ってきたのか、あとゴールまでどれくらいの距離があるのかということを正確に把握することができずに、ほとんどの人が道に迷い、無駄にエネルギーを消費して諦めてしまいます。

コーチがパートナーとなり坂道を一緒に登っているならば、常にクライアントを勇気づけ、現在地とこれから先の道のりが明確になる質問を投げかけ、エネルギーチャージに必要な「気づき」を促し続けることができます。そうすることで坂道を登りきることが可能となり、クライアントが自分の力で成果を手に入れることができるようになります。

この坂道を登る過程において、コーチはクライアントに対して指示・命令をすることは一切ありません。コーチはクライアントの行動を変えたり促進したりできるのは、クライアント自身のなかに起こるシフトだけであるということを知っているからです。そしてそのシフトチェンジの原動力が「気づき」なのです。

コーチは常に「コーチングの哲学」にもとづいて行動しています。その根底には「常にクライアントを尊重し、クライアントから多くのことを学び、そしてクライアントとともに成長して豊かな人生を創造していく」という考え方があります。コーチとはあくまでも、クライアントが自らの力で目標達成するためのサポート役なのです。

主役であるクライアントの目標達成のために、常に寄り添い、支持し、さまざまな視点で事柄を考えられる効果的な質問を投げかけ、嘘偽りのない事実を伝え、クライアントが手に入れた成功を心の底からともに喜ぶ存在が真のコーチなのです。